サバイバルシリーズのシチューとビスケットには「2.5人前の小缶」と、「10人前の大缶」というサイズがあり、今回シチューは小缶、クラッカーは大缶を使用します。
前回の雑炊と同じように、ふたの部分についている缶切りで開けます。水を入れる前のシチューは乾燥しきってパラパラとしています。
サバイバルフーズのシチューは、万が一水がない場合は調理せずそのまま食べられるそうです。試しに野菜のかけらを口に入れて噛まずにいると、すぐに唾液を吸収して、じゃがいもの風味とシチューのとろみを感じました。次に、口入れてすぐ噛んでみると、さくさくとした食感とちょうどいい塩気で、まるでスナック菓子を食べているようでした。
中身を鍋に移します。必要な水の量は600ml。空いた缶の八分目まで水を入れるとだいたい600mlになるそうなので、計量カップがなくても大丈夫です。
かき混ぜながら温め、沸騰したら火を止めてふたをし、10分でできあがりです。味が濃ければ水を足して調節します。雑炊より手間がかからず簡単にできました。
時間を計ったところ、平均して水を入れてから沸騰まで3〜4分(カセットコンロで中強火)。準備から完成まで20分ほどでできました。
前回の雑炊と同様に、シチューも「お湯と混ぜるだけ」「水と混ぜるだけ」の調理法も可能です。あたためる環境がなくても大丈夫。
シチューは、じゃがいものホクホクとした食感、チキンシチューに入っている鶏肉のやわらかさ、ソースのちょうどいいとろみ加減、どれをとっても非常食とは思えず、普段でも食べたくなるほどおいしいです。2種のシチューの味は異なり、チキンシチューは鶏肉を引き立てる優しい塩味、野菜シチューは物足りなさを感じさせないしっかりした味付けになっています。ただ、野菜シチューには苦手でない人でも「うっ」となるほどグリーンピースが大量に入っていました。保存食とはいえ、豆嫌いにはつらいかも…。
ビスケットは、最初の一口で「湿気ている?」と感じたのですが(好みよってそう感じることがあるそうです)、噛んでいるとほのかな甘みと小麦粉の香りがしておいしい!何もつけずにそのままで何枚も食べれますし、シチューにもよく合います。数枚でかなり満腹感が得られます。今回は用意がなかったのですが、ジャムやチョコソースなどとも相性がよさそうです。
試食したスタッフ全員、「非常食なのにとてもおいしい」の意見でまとまりました。シチューとクラッカーのセットで備蓄、おすすめです。
長持ち | 最長25年保存(消費期限)。サバイバルフーズ一番の特徴です。 |
安心・安全 | アメリカNASAで認められ続ける安全性は信頼できる証です。日本国内でも多くの企業・官公庁の備蓄食料として活躍しています。 |
おいしい | 平常時でも食べたくなるおいしさ、特にチキンシチューは絶品です。 |
簡単・短時間 | シチューは非常食の中でも比較的短時間で調理が可能。クラッカーは開ければその場で食べれます。 |
万が一は水なしでも | いざとなればシチューもクラッカーと同じくスナック感覚でそのまま食べる事も可能です。万が一調理ができない環境や調理用の水が確保できない場合でも安心。 |
値段が高め | 最低でも1缶4,000円程度からと食品としては少し高価ですが、長期保存を前提に考えると他の保存食よりお得です。 |
開けたら期限1週間 | プラスチックの蓋がついていますが、開封した時点でおよそ1週間という賞味期限になります。調理後のシチューはその場で食べきる事が前提です。 |
量の加減ができない | シチューは1人前ずつになっておらず、小缶で考えると2.5人前(大缶10人前)を一気に開封・調理・完食しなければならないので、一人暮らしの方では不向きかもしれません。 |
別で準備するものがある | シチューを温かい状態で食べたい場合、鍋やコンロ、大量の水などを一緒に備蓄する必要があります。 |
グリーンピースが多い | 野菜シチューに入っているグリーンピースの量は、苦手でない人でも多すぎると思う位入っています。苦手な方はご注意ください。ちなみにチキンシチューにも少し入っています。 |