今回の実験は「犯人特定用着色スプレー おしてください!」です。着色スプレーとは、コンビニ等のレジにおいてあるカラーボールのスプレー版です。カラーボールとどこが違うのかというと、まずは狙いの定めやすさ。安全用のストッパーを外し、犯人に向けてトリガーを引くだけ。コントロールする必要がないので誰でも簡単に使えます。また、この着色スプレーの特徴である「飛距離」。カラーボールの場合、力のある男性でしたら多少犯人と離れてしまってもそこまで投げられますが、お年を召した方や女性の場合は遠くまで飛ばすことが困難になってきます。この着色スプレーは、誰でもトリガーを引くだけで最大8mまで飛ばすことができます。では、実際に使い心地や飛距離がどの程度なのか実際に使ってみましょう。
実際に、海岸に行き使用してみました。その日は場所が海というのもあるのか、風が強く吹いていました。ムービーで見ると、海側から砂浜側へ風が吹いています。
風が強かったせいか、8m先までは届かず、6〜7mほどしか飛びませんでした。また、スプレーで狙いやすいとはいえ、やはり最初は少しずれてしまう場合があります。その場合も、スプレーが5〜6秒でなくなってしまうので、修正しようとする前に中身がなくなってしまいました。止まってる人を狙うのも少し難しく、スプレーの噴射時間も短いので、事前に数回練習をすると良いと思いました。スプレーの塗料が指に垂れ、トリガーを引いていた人差し指がオレンジに染まってしまいました。ストッパーも少し外しにくかったので、全体的に慣れが必要な商品という印象です。
スプレーの塗料はとても目を引く蛍光色のオレンジで、砂浜に飛び散ってもかなり目立っていました。これなら、実際に使用したときでも犯人が目立ちやすく、人ごみに紛れても見つけやすいと思いました。
警備のプロ、角野博紀が鋭く防犯用品を斬る!
角野博紀プロフィール
コロラド州立大学卒業後、エスピトーム入社。豊富な実務経験を持ち、現在は警備員の指導に当たる。長年セキュリティの研究を続け、防犯にかかわる資格は現在15個!独身。
非常にコンパクト。携行が簡単。
カラーボール投射より使用はかなり簡単。ボールが使えない柔らかい地面でも使えるのはポイント高い。
小型で容量に難あり。風が強いと流されるので、実際は5m前後と考えたほうがいい。
カラーボールよりも扱いやすいが、訓練は必要
犯罪抑止効果が大事なので、目立つ場所に置く!